アイコン凡例(粗ギザ)(作成中)

 リスト本編で使用しているキャップ裏面のアイコンと実際のキャップとの対応関係をまとめてある。キャップ裏面がうまく撮影できていないのはご愛嬌。

 キャップ製造メーカーの略称および名称は次の通り

目次

NCC製^

「28NCフラップアセプ」シリーズ

キャップ裏画像
DH無
キャップ裏画像
DH無
キャップ裏画像
キャップ裏画像
キャップ裏画像
キャップ裏画像
A
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A軽
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 アセプティック充填用ワンピースキャップ。恐らく90年代後半から使用されている。従来のFin-Lokではアセプティック充填に対応できないため開発されたと見られる。歴史が長いキャップなので様々な仕様が存在する。現在のモデルは裏面に2行ないし1行で 「N」から始まる製造番号が刻印され、天面外周部に巻締角確認用のドットホール(ピンホール)が存在し、その下のナール短くなっている。これを「」と表す(製造番号が1行であることを特に区別したい場合は「」と表す場合もある)。
 一方、初期のモデルには天面のドットホールが存在しない。これを「DH無」と表す。さらに古いものは型番の刻印が裏面上方の1~2桁の数字のみであり、これを「DH無」と表す。
 また、現行のモデルと同様の特徴と製造番号の表記を持つものの、製造番号の間にハイフン(-)が存在せず、裏面の円形リブの内側が円周状に肉抜きされているものがある。これは大塚製薬の商品に見られる。大塚製薬は07年から陽圧無菌充填を採用して容器の重量削減を目指しているため、これに対応したキャップであると考えられる。通常のモデルと混用される可能性は少ないため、これも「」と表記している。
 さらに、型番の表記が「A」から始まるものもある。これは温冷兼用製品に多く見られる。巻締角確認用のナールの欠けが無いのが特徴であり、これを「A」と表す。さらに、これをもとに軽量化されたものも存在し、ネジ山部分が肉抜きされているほか、ブリッジの形状が「28NCフラップアセプE」類似であるといった特徴を持ち、これを「A軽」と表す。
 また、伊藤園の製品には型番はNから始まる、同様の軽量化が図られたキャップが存在するが、これは「」と表す。このモデルは伊藤園が伊藤園が2010年から採用している「NS充填」に対応する「28NCフラップNSE」であると考えられる(2011年NCC環境・社会報告書)。

環境負荷低減型キャップ

キャップ裏画像
B均
キャップ裏画像

 NCC製アセプティックキャップのうち、軽量化による環境負荷低減を目指したキャップ。現行品は「28NCフラップアセプE」(2010年上市、2010年・2011年NCC環境・社会報告書)で、ブリッジの形状が(大+小)x8で1周する。中央には印刷時に治具とキャップ天面を取り持つと考えられる花火模様、あるいは柑橘類の切断面状のリブがある。これを「」と表す。なお、NCCの製品情報PDFによれば現在の型番は「28NCフラップアセプEA」となっているため、今後「EB」や「EC」が出現するのかも知れない。
「28NCフラップアセプE」の1世代前のキャップを「28NCフラップアセプSS」という(Beverage Japan 2008.11)。このキャップは、リブの形状は「E」と同様であるものの、ブリッジの形状は従来の「28NCフラップアセプ」と同様で、同じ大きさのブリッジが均等に並んでいる。これを「B均」と表す。なお、さらに1世代前のキャップとして「28NCフラップアセプS」がある(Beverage Japan 2007.09)が、この粗ギザキャップは未確認。

フックキャップ

キャップ裏画像
h
キャップ裏画像
h
キャップ裏画像
h

 フックタイプのTEバンドを採用し、さらなる軽量化を目指したアセプティックキャップ。2013年に「28フックアセプEA」が登場し、当時国内最軽量であった。射出成形で、350tクラスの成形機で72個取りできる。射出成形であるが故に天面に僅かな製造痕が残っている。伊藤園の製品についているものとそれ以外の飲料メーカーのものでは若干仕様が異なるが、どちらも「h」と表す。添字はフック(hook)のh。

ストローキャップ

キャップ裏画像

(ストローキャップ)

 キャップの真ん中に穴が空いていて、そこからストローを差し込めるようになっているキャップ。アセプティック充填用で、明治乳業の商品に使用された。キャップ本体とストロー差込部の素材の組み合わせで2世代あるらしい。後期型では本体が高密度ポリエチレン、差込部が低密度ポリエチレン製(Beverage Japan 2007.09)。前期型・後期型ををどちらも「」と表す。

CSI製^

「AS-Lok」シリーズ

キャップ裏画像
ALCOA
キャップ裏画像
キャップ裏画像
W
キャップ裏画像
W
キャップ裏画像
キャップ裏画像
h
キャップ裏画像
CSI

  アセプティック充填用ワンピースキャップ。出現時期から複数種類に分類できるが、いずれも天面のドットホールは無く、ナールは1本だけ短くなっている。
 まず、出現が最も古いモデルは裏面に大きくアルコア社のロゴが刻印されており、その上下に「A」から始まる製造番号が刻印されている。これを「ALCOA」と表す。ところがアルコア社のロゴが無く、上下の製造番号の刻印のみ存在するものもある。これを「」と表す。出現時期の関係から、これらは「AS-Lok」というモデルであると考えられる(CSIジャパン 会社案内)。
 次に、この「AS-Lok」から裏面中央およびリブ内側が肉抜きされているものがある。水製品や加温販売製品に見られるため、「AS-Lok II」であると考えられる(CSIジャパン 会社案内)。初めは中央に「ALCOA」の表記があったが、後に(恐らくPS-Lokと同様の理由で)取り除かれた。これを「W」「W」と表す(添字は製造番号が「W」から始まるため)。
さらに、AS-Lokの機能を維持しつつ軽量化を目指した「AS-Lok LV」というモデルが存在する(CSIジャパン 会社案内)。「L」は"light"、「V」は"vent"の頭文字であると考えられる。裏面リブの形状は「AS-Lok II」に似ているものの、ブリッジの断面が三角形であることや、製造番号が「L」から始まるという点が異なる。これを「」と表す。
 「AS-Lok」の次の世代のキャップに「AS-Lok SLV」がある。これはフックタイプのTEバンドを持つショートハイトキャップで、モデル名の「S」は"short"の頭文字と考えられる。初めは裏面の上下に「S」から始まる製造番号が刻印されているだけだったが、最近では中央に「SLV」の文字が刻印されている。これらをいずれも「h」と表す。添字はフック(hook)のh。
 また、加温販売可能な「AS-Lok AM」がある。このキャップは非結晶壜口に使用でき、アセプティック充填と耐熱中温充填に対応している(CSIジャパン 会社案内)。このキャップは裏面上方にCSIのロゴ、下方に「M」から始まる製造番号が刻印されている。このキャップを「CSI」と表す。なお、このモデルにはリンスホール(RH)があるものとないものがある(アセプ充填の場合はRHなし、中温充填の場合はRHあり)が、特に区別していない。

NYG製^

アセプティック充填用キャップ

キャップ裏画像
キャップ裏画像
キャップ裏画像
キャップ裏画像
キャップ裏画像
キャップ裏画像
キャップ裏画像
h

 NYG社はTEN-Cap以外のキャップの情報がほとんど無く、公式情報でも「アセプティックキャップ」としか記されていないためモデル名等は不明だが、出現時期から大きく2世代存在すると考えられる。初代は裏面に複雑なリブ構造を持たず、中央上段に「NY」、下段に製造番号が刻印されてる。この刻印のフォーマットは2種類あり、上段と下段の間に横線があるものと無いものがある。これらをそれぞれ「」「」と表す。なお、加温販売用の仕様も存在し、下段の製造番号が「H」から始まるが、通常販売用とは混用されないと考えられるため区別していない。なお、第1世代のキャップにはいずれも天面外周上に巻締角確認用のドットホールがあるが、NCC製ののキャップよりもやや大きく、キャップ天面とナール部分の中間に位置している。
 第2世代は裏面にクモの巣様のリブを持っている。最初のタイプは圧縮成形であり、これを「」と表す。次に射出成形のタイプが登場した。射出成形ゆえ、キャップ天面中央に小さな製造痕があり、裏面リブは圧縮成形のモデルとは異なり、中央でクロスしている。これを「」と表す。さらに19年春頃に射出成形のニューバージョンが登場し、裏面中央にドット様の樹脂だまりが存在するようになった。これを「」と表す。
 さらに、圧縮成形で、微陽圧充填に対応するモデルも存在する。大塚製薬「ポカリスウェット」のキャップで18年頃から出回り始めた(日本山村硝子(株) Corporate Communication Book 2017によれば2017年1月より生産開始)。これは、裏面が従来のリブを塗りつぶしたような形状になっている。これを「」と表す。

大和ノーベンバル製^

"カドギザ"シリーズ

キャップ裏画像
(カドギザ)
キャップ裏画像
(カドギザ)

 大和ノーベンバル社製の無菌充填(アセプティック充填)用(?)キャップ。12年から流通し始めた、"カド丸"キャップの後継モデル。裏面中央部には円形の隆起と、1時・4時・8時・11時の方向に短い直線状リブ、その上にノーベンバル社のロゴ、下に3桁の製造番号が刻印されている。"カド丸"キャップと同様、ノーベンバル社のロゴがあるものと無いものがある。ロゴがあるものを「」、無いものを「」と表す。

その他メーカー・製造メーカー不明^

キャップ裏画像
キャップ裏画像
DH無

 いずれも製造メーカー不明のキャップ。

」: サントリーの古いキャップに見られる。中央に製造痕があることから射出成形と考えられる。裏面下部には3桁の製造番号が刻まれている。また天面外周上には巻締角確認用のドットホールがあり(形状はNCC製キキャップ類似)、その下のナールが1本短くなっている。ブリッジ部分には上下に切れ込みがある(NCC製のUni-Lokと類似)ものの、それ以外の部分には通常のブリッジが設けられている。またネジ山が互い違いに設けられていることも特徴的である。

DH無」: 18年春、(株)サンコーのキャップに一時的に出現した。圧縮成形と見られ、裏面上部には「A-S」、下部には2桁の製造番号が刻印されている。ブリッジはNCC製「28NCフラップアセプE」のものをさらに複雑にした様な形状をしている。天面にはドットホールが無く、ナールは1本短くなっている。


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